安房節記念碑

■海の男の歴史をたたえる記念碑

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安房節の記念碑が建っている場所は、晴れた夕映え時には太平洋を行き来する船と遠く大島が見渡せ、平砂浦も一望できる地元でも自慢の景勝地でもあります。

毎年12月になると、安房節の記念碑の近くにある花壇には、海の男たちの歴史をたたえるように、真っ赤に色づいたアロエの花が咲き誇ります。緑の葉に真っ赤な花のコントラストがとても美しく、道行く人達の目を楽しませてくれます。

アロエの花が咲くこの花壇は、記念碑を建てた時に地元の人たちによって作られたものです。花壇が完成した4年後には、地元に住む鈴木馨さんが作詞した「相浜音頭」が、当時の文部大臣賞を受賞しました。その歌詞に「冬もアロエが真っ赤に咲いた」と歌われるほど見事に根づき、受賞を記念してさらに花壇が広げられました。

記念碑に刻まれた安房節の歌詞の後には、「この記念碑は祖先の偉業を顕彰し後世に残すために建立する」というメッセージが続いています。この記念碑を建てた地元の漁師さんの思いが語られています。

(南房総データベース・ふるさと百科より)